世の中には、業務に活かせる便利なツールや機能が多くありますが、みなさんはどのくらい活用できていますか？
Excelの便利機能であるパワークエリ（Power Query）もその1つであり、これまでにも何度かご案内してきました。
しかし、こうした機能は知られていないことも多いうえに、便利であるとわかっても、実務への活かし方はわからないという場合もよくあります。
そこで今回は、より実践的なイメージが湧くように実務に近いパワークエリの事例についてご紹介していきます。
弊社がお客様と一緒に取り組んでいる例に加え、パワークエリの応用例についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
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CONTENTS
1.パワークエリの応用例「Power BI」
2.パワークエリの活用事例3選
3.デジタル活用の促進はJIMUKIにおまかせ
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1. パワークエリの応用例「Power BI」
「Power BI（パワービーアイ）」という名称を聞いたことがあるでしょうか？
Power BIは、マイクロソフトが無償でも提供しているBIツールです。
そもそもBIツールとは、企業内にあるさまざまなデータを集約・可視化・分析などを行うツールのことを指します。
どの会社でもデータを集める事はしています。しかしその集めた無味乾燥なデータを読み取って、経営に活用できているかといえば、なかなか難しいのではないでしょうか？
BIツールは、社内の別々のシステムで管理している売上データや仕入れ金額、残業時間といったデータを集約・可視化し、どこに資源を集中すべきなのかリアルタイムに経営判断をするといった用途に用いる事が出来ます。
上記の画像は、Power BIで作ったダッシュボードの画面イメージになりますが、この可視化されている元データを取り込む際に活躍しているのがパワークエリです。
一度、この土台となる型を作ってしまえば、月々の操作はデータ更新をするのみであり、難しい操作は必要ありません。
ただ、この土台を作る過程においては、Power QueryやPower BIの仕組みの理解が必要になります。とても難しい訳ではないのですが、少しだけ勉強しなければいけません。
稼働準備となるベースを作る部分においては、弊社がお手伝いいたしますのでお気軽にご相談下さい。
よって、まずみなさんは以下のような点を押さえていただけるとよいでしょう。
・Excelにはパワークエリという便利な機能がある
・パワークエリはBIツールの活用にも応用できる
以前に、パワークエリとは？といった内容を説明している記事がありますので、興味のある方は参考にしてみてください。
【関連記事】
>>CSVファイルでの困ったはPower Query（パワークエリ）を使って解消しよう！
>>業務効率化できる Power Query（パワークエリ）を深掘り！データ変換を自動化するには？
2. パワークエリの活用事例3選
さて、ここからは実際に弊社がお客様と一緒に取り組んでいるパワークエリの活用事例についてご紹介していきます。
冒頭で紹介したPower BIでもパワークエリを活用している旨を伝えましたが、今回ご紹介する事例からもパワークエリはさまざまなシーンで活躍する便利機能であると分かるでしょう。
事例１. きのこ卸売り業のお客様
お困りごと
出荷時のラベル印刷について
社内で使用している販売管理ソフトから出荷ラベルの印刷は可能であるが、1伝票につき1枚しか出せずに困っていた。
作業内容
①CSVファイルをパワークエリで読み込み
販売管理ソフト「販売大臣」から当日の売上明細をCSVファイルで出力し、パワークエリで読み込む。
②パワークエリで変換
パワークエリを活用して、Excelに保存してある直送先マスタと紐づけ、出荷の梱包数分のラベルデータを作成。
③パワークエリで作成したデータを出力
出荷ラベルの完成。（1伝票からも、梱包数分のラベル出力が可能に）
効果
大幅なコスト削減
数十万円の別売り製品を使えば梱包数分のラベルを出力できるが、Excel機能で解決できたことでコストの削減になった。
事例２. 製造業のお客様
お困りごと
生産予定表のメンテナンスについて
取引先から定期的に機械の生産計画がExcelで送られてくる。これを元に自社の生産計画を作りたい。各部署で個別に、担当者が作成したExcelマクロを用いて変換していたが、担当者の退職によりメンテナンスができなくなった。
作業内容
①xlsファイルをパワークエリで読み込み
取引先から送られてくる製品の生産予定表を表として読み込む
2行で1つのデータになっていたり、余分な空白行がある為、それらをパワークエリで整える
②パワークエリで変換
部品マスタを元に、取引先の製品型番から、自社の部品型番へ変換
③パワークエリで作成したデータを出力
各製造部門への生産計画表の完成。（取引先の生産予定表を、社内の生産計画表に反映）
効果
使用フォーマットの統一・他部署への展開
新たにパワークエリを用いて作り直したことで、すべての部署で統一したフォーマットで対応できるようになり、さらにそのデータを他部署に展開・活用できるようになった。
事例３. 社内
お困りごと
自社システムに取り込む用のデータ変換
メーカーから定期的に送られてくるお客様毎のカウンター数値データを、請求金額に変換して販売管理システムに取り込む必要があった。
毎月繰り返し発生する作業だったため、時間を要していた。
作業内容
①CSVファイルをパワークエリで読み込み
メーカーから送られてくるコピー機のカウンター数値データをパワークエリで読み込む。
②パワークエリで変換
カウンター数値と、基本料金やカウンター単価を掛け合わせて請求金額を算出。
③パワークエリで作成したデータを出力
販売管理ソフト「商魂」に取り込む用のCSVデータの完成。
効果
作業効率アップ
これまでは、3日程かかっていた作業が一瞬で終わるようになった。
3. デジタル活用の促進はJIMUKIにおまかせ
今回は、パワークエリの応用例からはじまり、弊社がお客様と一緒に取り組んでいる事例をご紹介しました。
パワークエリの活用用途はさまざまであり、ここでご紹介している内容もほんの一部にすぎません。
よって、まずはお気軽にご相談いただけましたら幸いです。
普段の業務内で、データを取り扱う際に少し手間に感じていることなど、お話を伺いながら適切な解決方法をご提案いたします。
冒頭でご紹介したBIツールの活用についても支援可能ですので、興味のある方はご連絡をお待ちしています。
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